米連邦準備制度理事会(FRB)は現地時間の9月16日、政策金利の目標を0.25ポイント引き上げ、年3.75~4.00%にしました。前回7月の会合では据え置いていました。米国の金利は円相場や、米国資産を持つ人の円換算額を考えるうえでも大切です。ただし、今回の決定だけで相場の行き先が決まるわけではありません。
この記事の要点
- 米国の政策金利の目標は、年3.50~3.75%から3.75~4.00%に上がりました。
- FRBは景気の底堅さと、なお高い物価上昇を理由に挙げています。
- 日本では、円相場と9月18日に予定される日銀の決定をあわせて確認することが大切です。
何が変わった?
FRBの9月16日の声明によると、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)は、政策金利の目標範囲を0.25ポイント引き上げました。政策金利は、中央銀行が景気や物価を調整する際に使う金利の目安です。今回の決定は12人全員の賛成で決まりました。
| 会合 | 決定 | 政策金利の目標範囲 |
|---|---|---|
| 2026年7月29日 | 据え置き | 年3.50~3.75% |
| 2026年9月16日 | 0.25ポイント引き上げ | 年3.75~4.00% |
FRBは声明で、米国の経済活動は堅調に拡大し、個人消費も底堅いと説明しました。一方、物価上昇はなお高い水準にあるとしています。今回の利上げは、物価上昇率を目標の2%へ戻すための措置だというのがFRBの説明です。
日本の家計やNISAにはどう関係する?
米国と日本の金利の差は、円とドルの交換レートを考える材料の一つです。ただ、為替は景気や市場の見通しなど多くの要因で動きます。「米国が利上げしたから必ず円安になる」とは言えません。
NISA(投資で得た利益が一定の範囲で非課税になる制度)で米国株や米国の投資信託を持つ人は、商品の値動きに加え、ドル建て資産を円に換算したときの為替の影響を受けます。今回の発表を理由に急いで売買するより、自分が持つ商品の値動きと為替の影響を分けて見ると、変化の理由を理解しやすくなります。
次に確認したいこと
日本銀行の公表予定では、金融政策決定会合は9月17~18日です。日本側の政策に変更があるかは、18日の決定を待つ必要があります。米国では次の定例FOMCが10月27~28日に予定されています。FRBが示す物価・雇用の評価も、次の判断を読む手がかりになります。現時点で、次回の利上げや為替の方向は確定していません。
出典:FRB・2026年9月16日FOMC声明、同7月29日声明、FOMC開催予定、日本銀行・公表予定(いずれも2026年9月17日確認)。

