Coincheckは10月9日、ビットコイン(BTC)から新しいネットワーク「eCash(ECX)」が分かれるハードフォークについて、現時点の対応を公表しました。予定日は2026年10月31日ごろですが、実際の実施時点はビットコインのブロック高973,728に到達したときです。
Coincheckでは、BTCの売買・受取・送金を通常どおり続ける予定です。一方、分岐後に生じる可能性があるECXは、利用者への付与も取扱いも予定していません。BTCを取引所に預けている人と、自分のウォレットで管理している人では確認点が異なります。
この記事の要点
- 正式版のハードフォークは、ブロック高973,728(日本時間の10月31日ごろ)に計画されています。
- CoincheckはBTCの売買・受取・送金を続ける予定ですが、状況によって一時停止する可能性があります。
- CoincheckはECXの付与・取扱いを予定していません。ECXを同社のBTC受取アドレスへ送らないよう案内しています。
Coincheckが公表した対応
Coincheckの10月9日の発表によると、今回のハードフォークはLayerTwo LabsのPaul Sztorc氏らが計画しています。アルファ版とベータ版はすでに実施され、正式版がこれから予定されています。
ハードフォークは、ブロックチェーンのルールが分かれ、互換性のない別のネットワークが生まれることです。今回は元のビットコインがなくなるのではなく、BTCのネットワークはそのまま続き、別のネットワーク上にECXが生じる計画です。
| 確認項目 | 10月9日時点の案内 |
|---|---|
| 正式版の予定 | ブロック高973,728、日本時間の10月31日ごろ |
| BTCの売買 | 通常どおり継続予定 |
| BTCの受取・送金 | 通常どおり継続予定。ただし状況により一時停止の可能性あり |
| ECXの付与 | 予定なし |
| ECXの取扱い | 予定なし。CoincheckのBTC受取アドレスへ送らない |
出典:Coincheck「ビットコイン(BTC)のハードフォークに関するお知らせ(第2報)」(2026年10月13日確認)。
「1対1」でも同じ価値になるわけではありません
eCashプロジェクトの説明では、分岐時点のBTC残高を基に、同じ数量のECXが別のネットワークに記録される計画です。ただし、1 BTCに対して1 ECXという数量の対応は、両方が同じ価格になることを意味しません。取引所での売買や入出庫が始まる保証もありません。
また、今回のECXは、すでに存在するeCash(XEC)とは別の暗号資産です。名前や記号が似ているため、送金先を取り違えないよう注意が必要です。
保管場所で確認することが変わります
CoincheckにBTCを預けている場合
秘密鍵はCoincheckが管理するため、ECXを受け取れるかどうかは同社の方針によります。10月9日時点では付与予定なしです。BTCの売買や送金を急いで変える必要はありませんが、実施日が近づいたら追加のお知らせを確認しましょう。
自分のウォレットでBTCを管理している場合
プロジェクト側は、分岐後にBTCとECXを別々に動かすには「コイン分離」が必要になる場合があると説明しています。同じ取引が両方のネットワークで実行される「リプレイ」のリスクもあるため、仕組みを理解していない状態で秘密鍵やリカバリーフレーズを新しいソフトへ入力するのは避けた方が安全です。
プロジェクトの利用者向け案内では、分岐時の記録に登録、ウォレット接続、支払いは不要としています。リカバリーフレーズを入力させる「受取手続き」を装った詐欺には注意してください。関連して、暗号資産送金を狙うフィッシングの注意点も確認できます。
今後確認したいこと
10月31日は目安で、実施時点はブロックの進み方で前後します。CoincheckがBTCの受取・送金を一時停止するか、他の国内取引所がECXへの対応を公表するか、ハードフォーク後のネットワークが安定して稼働するかが次の確認点です。
Coincheckを利用している場合は、公式アプリや公式サイトのお知らせを確認し、SNSや検索広告から誘導された「ECX受取サイト」にはアクセスしないようにしましょう。取引履歴の保存方法は、Coincheckの取引履歴CSVに関する解説も参考になります。
出典:Coincheck「ビットコイン(BTC)のハードフォークに関するお知らせ(第2報)」、eCash公式サイト、同「What to expect」、同「How to get eCash」(2026年10月13日確認)。
本記事は公開情報を整理したニュース解説であり、特定の暗号資産の取得や売買を勧めるものではありません。



